みなさまはじめまして、
MCのコンボリューション機能は「すっごく便利で楽しいよ!」というお話です。
私は25年ほど前に入手した「アルテック6041」という4ウェイ・スピーカーを愛用している音楽ファンです。
これまで、ディバイディング・ネットワークを自作のものに交換したり、吸音材を交換したりと、さまざまに手を加えてきましたし、アンプやケーブルなどもそれなりにとっかえひっかえしてきました。
そして、今年になってからminiDSP社の「nanoDIGI2X8」をチャンネル・デバイダーとする安価なデジタル・マルチアンプ・システムにチャレンジをいたしました。
とはいうものの、測定⇔調整にばかり手間をとられ、肝心の音楽を心地よく聴く時間よりもオーディオ装置の設定に関わっている時間の方が多くなってしまうという本末転倒…
つまるところ、あまりの設定の自由さゆえに「正解」がどこにあるのかがまったくわからなくなってしまったわけです。
これではイカン!というわけで、色々と調べたところ、MCに組み込まれているコンボリューション機能を活用したデジタル・ルーム・コレクション(DRC)が、このマルチアンプ沼からの脱出には有効ではないか?と思い、AudioVero社のAcourateというソフトを導入いたしました。
Acourateで測定→作成したフィルタをMCに登録して、実際の音出しまでの作業時間は約1時間ほどでした。
※もちろん、事前に手順や設定方法の確認には丸2日ほどを費やしていますが…
DRCの結果、古女房のように長く付き合ってきたいささか時代遅れのスピーカーから、これまでに聴いたことのないような魅力的な音楽が響いてきました。
音楽ファンの私にすれば「自宅でこの音質で聴けるのならばありがたい」と思える水準にあっさりと到達できましたので、その結果にはとても満足しています。
Altecスピーカーの良い個性を残しながら---スピーカー自体や部屋、セッティングの---アクやクセを取り除いたような音質が実現できたものと考えています。
さらに、JRMC20の「DSP over DLNA」の機能を使って、VolumioをインストールしたBeagleBoneBlackからもDRC処理を施した音楽データの再生が可能になりました。
これも、MC本体からの再生とは一味違って楽しいものです。
MCを核とした再生システムによって、これまでは夢のまた夢だったようなデジタル処理を施した音楽再生の楽しみがお手軽に実現できたことに驚いています。
もし、このようなMCやDRCの使い方にご興味のある方がおられるようでしたら、もう少し詳細にご報告をさせていただきたく存じます。
数十~数百万円もの高額な機材によらなくても、サラリーマンのお小遣い程度で音楽データのデジタル処理を楽しむことができることを知っていただきたくて、投稿させていただきました。長文にて失礼いたしました。